風邪を引いた時、「何を食べればいいの？」「病院に行く前にできることは？」と悩む方は多いのではないでしょうか。
実は、風邪の時は“安静・栄養・水分補給”の3つを意識することが、早い回復への近道です。
体はウイルスと戦うために多くのエネルギーを使うので、無理をして動くと回復が遅れる原因になります。また、体温が上がることで水分やミネラルも失われやすくなるため、食事や飲み物の選び方がとても大切です。
今回は、「風邪の時に何をすべきか」「どんな食べ物を選べばいいのか」「早く治すための栄養素」について解説します。
風邪を引いた時にまずすべき対応
安静と睡眠が最優先
風邪を引いた時に最も大切なのは「安静にしてしっかり休むこと」です。
体はウイルスと戦うために免疫力を総動員しています。無理に活動すると、体のエネルギーが消耗し、治りが遅くなってしまいます。
可能であれば、早めに就寝して体を温かく保つようにしましょう。
体を冷やさないようにする
体を冷やすと免疫の働きが弱まり、風邪のウイルスが活発になってしまいます。
部屋の温度は20〜23℃を目安に保ち、靴下や腹巻きで冷えを防ぐのもおすすめです。
また、首・手首・足首を温めると血流が良くなり、回復が早まります。
水分補給
発熱や汗で体内の水分が失われやすくなります。水分不足は喉の乾燥を招き、症状を悪化させることもあります。
常温の水、白湯、スポーツドリンク、はちみつ入りの温かい紅茶などがおすすめです。
冷たい飲み物は体を冷やすため避けた方が良いでしょう。
風邪を引いた時にオススメな食べ物
消化に優しく体を温める食事例
風邪のときは胃腸の働きも弱まっています。脂っこい料理や刺激物は避け、消化に良く体を温めるものを選びましょう。
おすすめは「おかゆ」「うどん」「具だくさん味噌汁」などです。
特に生姜やねぎを加えると、体を内側から温めてくれます。
食欲がない時でも摂りやすいメニュー
食欲がないときは、無理せず少量ずつでも栄養を摂ることが大切です。
おすすめは「スープ」「ゼリー飲料」「バナナ」「豆腐」など、柔らかくて飲み込みやすい食べ物です。
少しずつエネルギーを補い、体が回復するのを助けましょう。
避けた方が良い食べ物とは
風邪の時に避けたいのは、冷たい飲み物や脂っこい揚げ物、刺激の強い香辛料です。
これらは消化に時間がかかり、体力を余分に使ってしまいます。
また、糖分の摂りすぎも免疫力を下げる原因になるため注意しましょう。
風邪を早く治すために摂りたい栄養素
免疫力を高めるビタミンCとビタミンA
ビタミンCは免疫細胞の働きを高め、ウイルスと戦う力をサポートします。
みかん・キウイ・ブロッコリーなどに多く含まれます。
また、ビタミンAは喉や鼻の粘膜を守り、ウイルスの侵入を防ぎます。人参やかぼちゃ、ほうれん草がおすすめです。
回復を助けるたんぱく質と亜鉛
体の修復や免疫細胞の材料になるのがたんぱく質です。
鶏むね肉、卵、豆腐、納豆などを食べると、体力回復が早まります。
また、亜鉛を含む豚肉なども、風邪の治りをサポートする栄養素です。
栄養バランスを整える食べ方のコツ
一度にたくさん食べるのではなく、少量を数回に分けて食べるのがおすすめです。
おかゆに卵を加えたり、スープに野菜を入れるだけでも栄養バランスが良くなります。
体に優しく、消化しやすい食べ方を心がけましょう。
まとめ
風邪を早く治すために特別な薬は必要ありません。
大切なのは「無理をせずしっかり休むこと」「消化の良い栄養をとること」「こまめに水分を補うこと」です。
ビタミンやたんぱく質を意識して食事を整えるだけでも、回復スピードは大きく変わります。
つらい風邪の時こそ、体を労わる時間をつくり、自分のペースでゆっくり治していきましょう。
ポイントまとめ
• 体を休めて免疫力を高める
• 水分は常温や白湯でこまめに摂取
• 消化に良い食事（おかゆ・スープ）を中心に
• ビタミンC・A、たんぱく質、亜鉛を意識して摂取
