雨の日になると、なんとなく体が重く感じたり、頭が痛くなったり、気分が落ち込むことってありませんか?
「やる気が出ない」「ずっと眠い」「何もしたくない」――そんな不調を感じる人は、実はとても多いです。
これは気のせいではなく、気圧や湿度の変化によって自律神経が乱れることが原因なんです。
また、雨の日は太陽光が少なくなるため、脳内の“幸せホルモン”であるセロトニンの分泌も減少。
その結果、気分が落ち込みやすくなり、体も心もどんよりしてしまうのです。
今回は、そんな「雨の日に体がだるくなる理由」と「少しでも快適に過ごすための対策」について、わかりやすく解説していきます。
雨の日に体がだるくなるのはなぜ?
気圧の低下が自律神経に影響する

雨の日は、気圧がぐっと下がります。
この気圧の変化を体が感じ取ることで、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
自律神経は、体温調節・血流・呼吸などをコントロールしている大切な神経。
気圧が下がると「副交感神経」が優位になり、体はリラックスモードに。
そのため、眠気が強くなったり、体が重く感じたりすることがあります。
特にデスクワークや冷え性の人は血流が滞りやすく、気圧の影響を受けやすい傾向があります。
酸素が減ることで脳の働きが低下
気圧が下がると、空気中の酸素量もわずかに減ります。
脳に送られる酸素が少なくなることで、集中力が下がったり、頭がぼんやりしたりするのです。
「眠い」「やる気が出ない」というのは、脳が“酸素不足モード”に入っているサインでもあります。
軽くストレッチをしたり、深呼吸を意識して酸素を取り込むだけでも、少し楽になることがあります。
湿度や冷えによる血流の悪化
雨の日は湿度が高く、体の中の水分循環も滞りやすくなります。
その結果、むくみや冷え、肩こり、頭痛などが起こりやすくなります。
また、体が冷えると血流が悪くなり、筋肉も固まりやすくなるため、だるさを感じやすくなるのです。
やる気が出ない・気分が下がる理由
セロトニンの分泌が減る

太陽の光を浴びることで分泌される「セロトニン」は、別名“幸せホルモン”。
このセロトニンが減ると、気分の落ち込みやモチベーション低下につながります。
雨の日に「なんだか気分がどんよりする」のは、光の量が少なくなり、セロトニンの分泌が減っている可能性もあります。
太陽光不足が気分に影響する
日光を浴びない日が続くと、体内時計のリズムも乱れやすくなります。
この影響で、朝起きるのがつらい・集中力が続かないといった不調を感じる人も多いです。
カーテンを少し開けて自然光を取り入れたり、昼間に軽く体を動かすことで、気分をリセットしやすくなります。
睡眠リズムの乱れがやる気低下につながる
雨の日は薄暗く、体が「まだ夜」と勘違いしてしまうことがあります。
そのため、眠気が抜けず、1日中やる気が起きないことも。
寝る時間・起きる時間をできるだけ一定に保つことで、体内リズムを整えることができます。
頭痛や体のだるさを軽減する方法
温かい飲み物で血流を促す

冷えによる血流悪化を防ぐために、白湯や生姜入りドリンクを取り入れてみましょう。
体の芯から温まることで、筋肉がほぐれ、だるさや頭痛の緩和につながります。
深呼吸やストレッチで自律神経を整える

長時間のデスクワークやスマホ操作で体が固まると、余計に不調が出やすくなります。
意識的に深呼吸や軽いストレッチをすることで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
特に肩甲骨まわりをほぐすと、血流が改善し、頭の重さも軽くなります。
気圧アプリを活用して体調を管理する
最近では「気圧の変化」を予測してくれるアプリもあります。
気圧が下がるタイミングを事前に知っておくことで、
「今日は少し早めに休もう」「温かい飲み物を飲んでおこう」といったセルフケアの準備ができます。
まとめ
雨の日に体がだるくなるのは、気圧や湿度の変化、そして太陽光不足による自律神経やホルモンの乱れが原因です。
つまり、体が“お天気の変化を敏感に感じ取っている”ということ。
ポイントは
・深呼吸やストレッチで血流を促す
・体を冷やさないよう温かい飲み物を取り入れる
・太陽光の代わりに部屋を明るくして気分を上げる
といった小さな工夫を続けることです。
雨の日は無理せず、体を労わる時間と捉えてみましょう。
少し意識を変えるだけで、気分も体もずっと軽くなります。

