みなさんは「ビタミンK」という栄養素をご存じですか?
ビタミンと聞くと、CやD、Eのように有名なものを思い浮かべる方が多いと思います。でも実はビタミンKも私たちの健康を守るうえでとても重要な役割を持っています。
骨の健康を守り、血液の働きを正常にする――これがビタミンKの大きなメリットです。普段の食事から意識して摂るだけで、将来の健康リスクを減らすことにもつながります。
この記事では、
・ビタミンKの効果やメリット
・含まれる食材
・効率的な摂り方
をわかりやすくお伝えします。
ビタミンKとは?意外と知られていない栄養素
骨を強くする

「骨を強くするにはカルシウム」というイメージが強いですよね。もちろんカルシウムも大切ですが、それを骨にしっかり定着させるのはビタミンKの役割です。
ビタミンKが不足すると、せっかくカルシウムを摂っても骨が弱くなってしまうこともあります。
血液の健康を守る
血液が必要以上にサラサラだと、ちょっとしたケガでも血が止まりにくくなります。そこで働いてくれるのがビタミンKです。出血をスムーズに止めるための仕組みにも欠かせない栄養素です。
ビタミンKを多く含む食材
緑黄色野菜にたっぷり含まれる

ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、春菊など、緑の濃い野菜にはビタミンKが豊富。おひたしや炒め物にして食卓に取り入れると手軽に摂取できます。
納豆など発酵食品に多い理由

「ビタミンK=納豆」と聞いたことがある方も多いと思います。納豆には特に「ビタミンK2」が多く含まれており、体に利用されやすい形です。
毎日の食卓に納豆を取り入れるだけで、効率的にビタミンKを摂ることができます。
魚や肉からも摂れるビタミンK
青魚やレバー、鶏肉などにもビタミンKは含まれています。野菜と合わせて摂れば栄養バランスも良くなり、より効果的に体に取り入れられます。
ビタミンKを効率よく摂るコツ
油と一緒に摂ると吸収率がアップ

ビタミンKは「脂溶性ビタミン」と呼ばれる仲間で、油と一緒に摂ると吸収率が上がります。
例えばサラダにオリーブオイルをかけるだけでも効果的です。
調理法で栄養を無駄にしない工夫
ビタミンKは加熱に比較的強いのですが、ゆで過ぎると水に溶け出すことも。
蒸す・炒めるなどの調理法なら、栄養をしっかり守れます。
サプリを使うときの注意点
食事から十分に摂れることが多いビタミンですが、不足が気になる方はサプリを利用しても構いません。ただし、薬を服用している方は必ず医師に相談してから取り入れるようにしましょう。
過剰摂取するとどうなる?
食事からの摂りすぎは心配ありませんが、サプリを大量にとると血液が固まりやすくなり、血栓のリスクが高まることがあります。血液をサラサラにする薬を服用してる方は注意が必要です。
ビタミンKが不足すると起こる症状
不足すると血が止まりにくくなり、出血が長引くことがあります。さらに骨が弱くなり、骨折しやすくなる原因にもなります。偏った食生活や薬の影響で不足する場合があるので注意しましょう。
まとめ
今回は「ビタミンK」についてご紹介しました。
・骨を丈夫にし、血液を正常に保つ大切な栄養素
・緑黄色野菜や納豆、魚や肉から摂取できる
・油と一緒に摂ると吸収率アップ
毎日の食事で少し意識するだけで、将来の骨折リスクや健康トラブルを防ぐことができます。
今日の食卓にぜひ「ビタミンKを含む食材」を取り入れてみてくださいね。